私たちの駐在生活は約4年。
この4年間で得たものは何だったのか?
夫はキャリアを積めるし、英語力もあがる。
でもそこに帯同する妻たちにもいいこと・メリットはあるのでしょうか?
「駐在妻ってなにかいいこと・メリットがある?」
「駐在妻は海外でどんなことができるようになった?」
自分自身が駐在妻として過ごした4年間を振り返りながら記事にしてみます。
あくまで私自身の体験談です。
もし
・今後の駐在生活に不安がある
・いまの駐在妻での生活が苦痛
という方たちがいらっしゃれば、参考になると幸いです。
また、
・アメリカでの生活にちょっと思いを馳せてみたい方
・これから新しい生活環境に身をおくママさん
などにも読んでいただけたらうれしいです。
駐在生活で駐在妻が得たもの・メリット
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駐在生活で、夫は海外での勤務経験、英語力など、得るものは多いにあるでしょう。
妻たちはただ夫についていくだけ?
いえいえ、たくさん得るものもありましたよ。
私の駐在生活で得たもの・メリットを挙げるとこちらになります。
・駐在妻の友人・家族との出会い
・家族との時間
・アメリカ国籍をもつ次女(出産)
・アメリカ各地の旅行
・ないものは作ってみようという精神(料理)
次からひとつずつ解説します。
駐在妻の友人・家族との出会い
新しい環境に飛び込むときは不安ですよね。
しかし、新しい環境に身をおくと、かならず出会いがあります。
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会社でも異動や新しい仕事をすると、新たな出会いがありました。
私たちは、運のいいことに駐在中に助け合える友人や家族に出会えました。
海外生活ときけば、なんだかかっこいい!という感想を持ってしまうもの。
しかし、駐在妻の立場は違います。
自分の語学や技術を磨くための海外渡航ではありません。
夫の仕事のサポートとして帯同します。
そして、私の場合は1歳の子連れでした。
周りを見てみても、子どもが小さいうちに海外駐在を言い渡されるケースは多いと思います。
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海外で仕事をすることは、想像以上に大変です。
家族のサポートが必要なので、子どもが小さいうちに駐在するご家庭が多いのだと思います。
日中、1歳の娘を連れて公園に行き、毎日散歩させる日々。
娘が夜に寝て、夫が相手してくれるのかと期待するも、
慣れない仕事でずっとパソコンとのにらめっこ。
私の居場所はこの国にはない。
誰かと笑って話したい。
どうでもいいことを話したい。
夫をサポートするために帯同しているという自覚があったため、夫にこんな悩みは言えませんでした。
駐在妻として自分が海外で暮らす意味を、自分に問い続ける日々でした。
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夜な夜な涙したことがあるのも事実です。
でもそんなときに、日本人女性とばったり会いました。
お互い1歳の子連れ、孤独な環境は同じでした。
出会うときには出会うんですね。
いまでは家族ぐるみのお付き合いをするほどの仲良しになりました。
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たまたま近所に住んでいることがわかり、よく子連れで遊んだりご飯を食べたりして過ごしました。
友人とはニューヨークに2人旅にでかけたほどです。
ほかにも数人ではありますが、本当にいい出会いがありました。
新しい環境に身を置くことで、新たな出会いがあったのです。
家族との時間
これは夫の勤め先などに左右されるポイントではありますが、
家族の時間は日本より圧倒的にとれました。
現在我が家は日本に帰国していますが、
夫の業務量はやはり半端なく多そうです。
娘たちが起きる前に家を出発し、寝てから帰ってくる生活です。
帰りが遅いにもかかわらず、深夜まで仕事をする日もあります。
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日本では、平日娘たちと顔を合わせることはできません。
駐在時代は、夫は朝の8時頃家を出発していました。
朝ごはんも家族でとることができていました。
夜に日本と電話会議で仕事をすることはありました。
しかしリモートで会議をしていたため、
会議前に夕ご飯も家族でとる日もありました。
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アメリカでは平日に、家族全員で顔を合わせることができていました。
長女は大のお父さん大好きっこに育ちました。
私も、なにかあったら夫に頼れるという心の余裕がありました。
そもそも、夫の勤務していたアメリカの会社の現地の方たちは、
やはり残業なんてしないそうです。
朝早くから働く方はいても、4時あたりには退勤するそう。
プリスクールでの子どもの送り迎えも、母親と父親は半々くらいの印象でした。
時間帯的には、4時や5時あたりです。
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近所のアメリカ人たちをみていても、4~5時には帰宅されていました。
夕方以降は、家族でのんびり過ごされていた印象です。
日本のお父さん、働くお母さんたちは、本当に忙しい日々をおくっていると思います。
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どうにかならないんですかねえ、この日本の忙しさ。
働き方改革とはよく言いますが、実際どうなんでしょうか?
夫の仕事用携帯には、休日にも仕事のメールが何通も送られてきています。
この家族の時間を大切にすることが、日本でももっと重要視されたらと願います。
アメリカ国籍をもつ次女(出産)
なんとなんと!
日本帰国を直前に控え、次女をアメリカで出産いたしました。
子どもを授かることなんてほんとうに奇跡のようなもの。
これは、ほんとにありがたいことでした。
次女、ほんとうにただ、かわいいです。
幸運に恵まれました。
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私の友人も、4人ほど駐在中にアメリカで出産していますよ。
アメリカでの出産
ところで少し出産のことに触れますが、
自然分娩が主流な日本。
正直、またあの陣痛の痛みが、、、と思うと少し怖くなるものです。
しかし、アメリカは無痛分娩が主流です。
もちろん私は無痛分娩を選択しました。
無痛分娩で出産した感想としては、
“静かなお産だった”
というのが正直な感想です。
日本で長女を自然分娩で産んだ際には、
3~4名の看護師さん助産師さんに大声で
「ガンバレガンバレガンバレガンバレ」
と大声の大合唱で長時間励まされ続けました。
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まるでお祭り騒ぎでした。
思い出すとちょっとクスっとしてしまう恥ずかしい一幕です。
いっぽうアメリカでのお産は、
私と夫の看護師さん1名。
3人で静かに進みました。
いきみも静かです。
「one two three・・・huuu・・・」
くらい。
とっても静かです。
私も終始冷静でした。
痛みもほぼ感じませんでした。
ほんとうに平和で穏やかだった出産でした。
アメリカでの出産についても後々記事にしたいと思います。
アメリカ各地の旅行
アメリカに駐在し、楽しみはなんといっても旅行!という方も多いのではないでしょうか。
ただ、私たちの駐在期間中はコロナ禍での旅行規制がありました。
旅行できたのは実質2年ほどだったと思います。
それでも、ほんとうに素敵な場所に旅行できました。
・グランドキャニオン
・モニュメントバレー
・コロラド
・ロッキー山脈
・シアトル
・マウントレーニア
・ヨセミテ
・イエローストーン
・フロリダディズニー
・ニューヨーク
・ブルックリン
などを旅することができました。
アメリカでの旅行の最大の魅力は、グランドキャニオンなどの、国立公園の旅ではないでしょうか?
アメリカといえば、ニューヨークなどの都市部を想像する方も多いでしょう。
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しかし、アメリカの魅力は大自然です。
アメリカ国内でも、国立公園をゆっくりロードトリップする旅はとても人気があります。
国立公園は道も整備されているし、ホテルも本当に素敵なところが多いです。
アメリカの大自然は現実離れした、幻想的な空間です。
1週間程度の休みを使って、大自然をゆっくり周遊するレジャー。
ほんとうに癒されます。
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できることなら、まだまだ国立公園をめぐりたかったです。
友人たちは、このほかにも
・アラスカ
・カナダ(ナイアガラの滝)
・メキシコ(カンクン)
などに足を延ばしたりもしています。
駐在期間中だからいける、大自然を何日もかけてめぐる旅。
これは日本では味わえない貴重な旅でした。
たとえ駐在にならなかったとしても、お金をかけていく価値は充分にあると思います。
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夫が定年退職したら、またグランドキャニオンに行こうね、と約束しているんです。
ないものは作ってみようという精神(料理)
日本のスーパーは本当に便利です。
たくさんの食材、便利食材が多いですよね。
でも駐在中に私たちが住んでいた家から日本スーパーまでは車で約30分。
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私はあまり車の運転が得意ではないんです。
そして他国で事故をしたくない。
事故する確率はなんとしても下げておきたい。
そのため、料理に関してはいろいろと工夫して作っていました。
時間もたっぷりありましたしね。
たとえば、
・ホットケーキミックス
・チヂミ粉
・お好み焼き粉
・たこ焼き粉
などは手に入りにくかったので、小麦粉や片栗粉などでつくるレシピを探して作っていました。
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これが意外にも、とてもおいしいんですよね。
あと、日本で買えるような食パンって現地のお店では本当に手に入りません。
ホームベーカリーで
・食パン
・ピザ生地
なども作っていました。
ほかには、日本のように美味しいケーキやお菓子がそこら中に売られているわけではないので、
・スポンジケーキ
・パウンドケーキ
・クッキー
・カップケーキ
なども挑戦しました。
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娘も家にいる時間が長かったので、一緒につくって楽しんでいました。
ひな祭りにひなあられが売られているわけでもないので、
おもちから雛あられもつくりました。
塩鮭は売られていないので、塩鮭もつくっていました。
サンクスギビングの休暇には、友人とターキーの丸焼きにも挑戦しました。
このように、なければないで、調べれば作れるものが意外にも多くありました。
不便な生活ではありましたが、
「これもつくれるのか!」
という驚きや発見もでき、とても楽しい日々でした。
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私もいろいろ作りましたよ。
夫にいたっては、カステラづくりに目覚め、よく作っていました。
ミルクセーキなんかも作っていましたね。
途中から、何を目指しているんだろう?と可笑しくなってしまいましたが。
残念ながら得られなかったもの
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アメリカに駐在していたら、当然のように得られるであろう英語力。
「英語は話せるようになった?」
とよく聞かれるのですが・・・。
私が得られなかったもの、それは英語力です。
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正直この英語力については、もっと勉強したかったなと歯がゆい思いです。
英語力がのびながった理由は、
・英語を話さなければならない環境になかった
・英語の勉強をしなかった
です。
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単純に、私の努力不足です。
ということで、海外で暮らしていたからといって、勉強しなければ英語力はつきません。
当たり前ですね。
友人はきちんとESL(図書館などで英語を学べるところ)に出向き、着実に英語力を身に着けていました。
子どもが小さいこともあって、毎日子どもとベッタリの生活を送っていた私。
そしてやってきたコロナ禍。
英語を話す必要性はほぼ感じませんでした。
コロナ以前とコロナ明けでの外出先といえばスーパーか公園のみ。
話す英語といえばHi.かThank you.程度。
英語が多少話せれば、公園で会った人に世間話もできるでしょう。
しかし、流暢に世間話なんてできないので、あえてしないんです。
何か話しかけてもらったとしても、愛想笑いが精いっぱい。
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気の利いた返しができないので、会話も続きません。
探せばたくさん英語にかかわるチャンスがあったのに、もったいないことをしました。
駐在時の英語にまつわる話は、ぜひまた記事にしたいと思います。
まとめ
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駐在生活で駐在妻が得たもの・メリットは、
・駐在妻の友人・家族との出会い
・家族との時間
・アメリカ国籍をもつ次女(出産)
・アメリカ各地の旅行
・ないものは作ってみようという精神(料理)
でした。
残念ながら、駐在中に得られなかったものは、英語力でした。
駐在は期間が決まっています。
夫の仕事のサポートで妻は帯同します。
目的がはっきりしている夫にくらべ、妻はその目的があいまいです。
そのため、自分の居場所を見つけにくいものです。
失うことも多々あるでしょう。
しかし、振り返ってみれば得ることも多いのが海外での駐在生活です。
いずれ日本に帰国するので、できることはとことん挑戦し、楽しい駐在生活を送っていただけたらと願います。
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