最近は早期英語教育をされるご家庭も多く、小学1年生で英検5級を受験される方もいらっしゃることでしょう。
先日、娘(小学1年生・6歳)が英検5級に初挑戦し、無事に合格しました。
娘にとって、初めての本格的な検定試験でしたので、親子共々手探りでした。
「小学1年生の英検対策はどのようにしたらいい?」
「試験を準会場で受けようか迷っている。」
このような悩みをもたれる方も多いと思います。
今回の記事では、
・英検5級の受験結果詳細
・英検5級の概要
・受験したきっかけ・めやす
・勉強方法と対策
・準会場での申込~試験当日・結果まで
について解説します。
6歳程度のお子さんで、はじめて英検5級を受験されるご家庭の参考になれば幸いです。
英検5級の受験結果詳細
娘は、2023年度第1回の英検5級に初挑戦しました。
結果として、無事に合格をいただくことができました。
スコアは、
リーディング:337/425点
21/25問正解
リスニング :329/425点
24/25問正解
合計666/850点
でした。
5級の合格の目安は、正答率約6割といわれています。
思っていたより点数もよく、満足のいく初英検挑戦となりました。
試験当日、娘は夫と自転車で会場に向かったのですが、無事に家を出発したと思えば
「ヘルメット忘れた。」
と取りに帰ってきて、無事に会場に時間通りつけるのか冷や冷やしました。
また当日は風邪気味で、
「ずっと鼻をかんでいた。」
だの、
「回答が1個ずれてて書きなおした。」
だの、不安になるようなことを多々言っていたので、正直そこまで期待せずに待っていました。
もちろん、対策としてできる限りのことはしていたので、合格してほしい気持ちは満々でしたが。
合格の知らせがきたときには、本人も相当喜んでいました。
英検5級の概要
英検5級の目安は、中学初級程度とされています。
5級の試験内容
“初歩的な英語を理解し、それを使って表現する”ことが求められます。
家庭・学校・地域・電話などの場面で、家族や学校、買い物、スポーツといった話題が試験内容となります。
一次試験は
・筆記(25問・25分)
・リスニング(25問・約20分・放送回数は2回)
の二部構成で、マークシート方式です。
試験は筆記・リスニングで45分あります。
席に座ってその間集中できるかも受験する際の目安となります。
5級ではライティングの試験は出題されません。
なお、コンピュータ端末を利用したスピーキングテストを受験することもできます。
詳細は、公式HP→英検5級の試験内容をご確認ください。
英検の申込方法
申し込み方法は、
・通っている学校・塾での申し込み(団体申込)
・近隣の一般受験者受け入れ団体での申込(団体申込)
・個人での申込(個人申込)
があります。
我が家は
・近隣の一般受験者受け入れ団体での申込(団体申込)
で申し込みました。
会場は、一般受験者受け入れ準会場での受験となります。
詳しくは、一般受験者受け入れ団体でのお申込みについて(英検HP)をご確認ください。
受験したきっかけ・めやす
娘が英検5級を受験したきっかけは、近所の英語教室の先生にすすめられたためです。
先生が受験をすすめた理由は、娘が
・英文がある程度読めるため
・娘がいろいろなことをやりたいタイプであるため
とのことでした。
英検5級の問題をみても、英文をある程度のスピードで読むことは求められます。
そのため、
英文が自分で読める
というのは、ひとつの目安となるはずです。
娘はアメリカでの現地校も多少経験しているため、リスニングは問題ないだろうと判断されたと思います。
受験をはじめてすすめられた時点で娘は5歳の幼稚園生でした。
日本に本帰国してまだまだ日本に慣れ親しんでもいない頃だったので、ゆっくり考えますと答えました。
ありがたいことに先生はその後も何度か受験をすすめてくださいました。
そして、中学校や高校の勉強が難しくなる前の時期に、英語の勉強はある程度すすめておいたほうがいいというご意見でした。
先生は中高生の子どもさんが3人いらっしゃるので、ものすごく説得力がありました。
先生のお話で、いろいろと腑に落ちた部分もあります。
そして本帰国して数か月経ち生活も落ち着いてきた頃に、英検5級を受験するか娘にも聞いてみました。
娘もよくわからないながらも「受けてみたい」と言いました。
そうして、英検5級に初挑戦することに決めました。
勉強方法と対策
英検にむけて準備したのは、約2ヶ月ほどです。
具体的には、
・問題集
・過去問
・マークシートに記入する練習
をしました。
毎日ではなく、週末の午前中など少し時間に余裕があるときに準備をしました。
問題集
問題集は、こちらを使用しました。
イラストもカラフルで、娘にとっても取り組みやすいものでした。
・どこの出身?
・いま何時?
などテーマごとに重要表現を学ぶことができます。
5級での再頻出表現・テーマはカバーされていると思います。
CDも付属していて、各ページにリスニング用の問題もあります。
よって、リスニングの練習も充分にできます。
こちらの問題集は時間の関係上すべて解くことはできませんでした。
5級のレベル感を把握し、試験も近づいてきたため次は過去問練習にうつりました。
過去問
娘はこちらの過去問集を使いました。
過去6回分の問題が載っていて、過去問演習としては充分な量があります。
リスニングの音声がアプリで聞けるのも便利でした。
すべての問題ではありませんが、だいたい5回分の問題を解きました。
問題集は解きなおすことを想定して、あらかじめコピーして使いました。
娘は長時間の集中力は続かないため、
“今日はこのページだけ”
などと、無理のない範囲で少しずつ解いていきました。
試験当日に、集中力が最初から最後まで続くのかという不安はありましたが、なんとかなったようです。
・似た問題が出題されることがある
・娘は同じような問題で間違えやすい
などの理由から、間違えた問題は私がノートにまとめておき、試験の直前におさらいしました。
マークシートに記入する練習
娘にとってははじめての本格的な試験です。
そして、はじめてのマークシート方式の試験です。
このマークシートに転記する練習は、とくに小学校低学年までの子はやっておいたほうがいいと思います。
娘の場合は、直前にやっておいてよかったです。
試験前に、致命的な勘違いをしていることがわかったためです。
試験も近づいてきたので、解いた問題についてはマークシートに回答するようにしたときのことです。
娘は大問3を解いていました。
この問題は、単語を並べ替え、文章をつくる問題です。
そして、1番目と3番目にくるものの組み合わせを、1~4の選択肢のなかから選ぶというものです。
娘が回答したマークシートの答えを見てみると、答えの欄にふたつマークしてありました。
どういうこと?と聞いてみると、
「1番目の3番目のものをふたつともマークした。」
と言いました。
慌てて、1・3番目にくるものの組み合わせを、選択肢のなかから選んでマークすることを教えました。
このように、マークシートの回答で思わぬミスがないように、マークシートで回答する練習はぜひしておくことをおすすめします。
練習中でも、問題と解答欄がずれてしまっているということもあったので、あわてずよく見て回答するように言い聞かせていました。
なお過去問集にマークシートの解答用紙も入っています。
少し小さいので、拡大コピーして練習していました。
対策
娘の場合は、いまある知識と実力での試験合格を目指しました。
文法や単語帳など、とくに新しい知識を増やすことはしませんでした。
・リスニング
・筆記のなかでも簡単な問題
という確実に点をとれるものをとってもらう作戦です。
逆に、文法の知識が必要とされる問題については、得点しなくてもなんとかなると思って対策はしませんでした。
たとえば、
・He can 動詞の原形
・He 動詞+s
などの細かい文法の知識を必要とする問題が5級でもたまにでてきます。
このような問題については、解けなくても数問不正解するだけで、合否にそこまで大きな影響はないと考えました。
娘も混乱するだけだと思ったので、文法の知識を教えることはしませんでした。
ただ、疑問文のつくり方など頻出問題だと思われるものは、間違えたものをノートに書きだし、試験前に何度か音読して本番に臨みました。
準会場での申込~試験当日・結果まで
娘は、
近隣の一般受験者受け入れ団体での申込(団体申込)
にて受験をしました。
個人申込にすると、会場も広く家からも
遠いため、小さい子には不向きだと考えました。
申込方法
英検HPには、一般受験者受け入れ団体(準会場)の一覧が搭載されています。
準会場が地域別に検索できるようになっているので、自宅から近い教室(公文や英会話教室、塾など)を探します。
会場ごとに、受け入れ可能級や連絡先などが搭載されています。
私はまず、近所の塾にメールで問い合わせをしました。
しかし、いっこうに返事はありませんでした。
そのため、比較的自宅に近い公文の教室にメールで問い合わせをしました。
内容は、“貴会場で娘(小1)が英検5級を受験したいが可能か”という内容で送信しました。
こちらからはすぐに返事をいただきました。
そして教室が開いている時間に、申込書を取りにきてほしいと連絡がありました。
後日教室に伺い、
・申込書記入
・受験料支払い
をおこないました。
試験日が近づくと、当日の集合時間を個別にメールしてくださいました。
試験本番
試験本番は、娘と夫が自転車で会場に向かいました。
公文の教室で、教室の前に駐輪場があり助かりました。
娘は小学1年生ということで、公文の教室のなかにある幼児用の小さい机と椅子を借りて試験を受けさせてくだいました。
また、解答用紙に漢字氏名を書く欄や生年月日をマークする欄があります。
ここについては、夫が娘のサポートをして大丈夫と教室の監督の方に言われ、少し手助けをしたようです。
このように、試験当日にかなりの配慮をしていただきました。
準会場、そして公文の教室を選んでよかったと思います。
結果報告
試験の結果発表当日に、公文の方より、娘が合格している旨をメールしてくださいました。
後日、合格証を公文の教室に取りにいきました。
まとめ
この記事では、小学1年生の娘がはじめて挑んだ英検5級試験について、
・英検5級の受験結果詳細
・英検5級の概要
・受験したきっかけ・めやす
・勉強方法と対策
・準会場での申込~試験当日・結果まで
を解説しました。
無事に5級をクリアすることができ、私と夫はホッとしました。
娘も大変喜んでいます。
祖父母にも結果を伝えると思いのほか喜んでくれ、挑戦してよかったなという思いです。
次は英検4級を目指して日々少しずつレベルアップを図ろうとしているところです。
試験対策から試験当日の流れまで、試験を受ける予定の方の参考になると幸いです。
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